Efforts to Promote DX DX推進の取り組み
公表日:2025年3月10日
バルテスのDXビジョン(企業理念)
私たちは品質にコミットし、安心・安全なICT社会の実現に貢献します。
私たちはICT社会に貢献する人材を育成します。
私たちは多くの価値を創り、お客様と共に歓びを分かち合います。
DX推進の取り組みについて
当社は、「私たちは品質にコミットし、安心・安全なICT社会の実現に貢献します」、「私たちはICT社会に貢献する人材を育成します」、「私たちは多くの価値を創り、お客様と共に歓びを分かち合います」を企業理念とし、提供サービスを通じて、豊かで安全なICT社会の実現に貢献していくことを目指しております。
加速するIT化、デジタル化の影響により今後も国内ソフトウェア市場は高い成長率を維持するものと見込んでおりますが、それゆえに今後のIT人材の不足傾向も明らかであり、従前のままの拡大路線を踏襲すれば機会損失のリスクも相応に高まるものと考えております。加えて気候変動リスクや地政学的リスクも近年大きく上昇しております。当社ではこれらのリスクに対応するために、M&Aによる事業ポートフォリオの更なる拡大が必須であると認識し、これを重要課題の一つに位置付けております。
近年当社グループは「品質向上のトータルサポート企業」を目標として掲げ、ソフトウェアテストサービス企業を提供するバルテス株式会社を中心に、グループのサービス多面化と優秀なエンジニア確保を目標に、M&Aによる業容拡大を続けてまいりました。
加えて2023年10月にホールディングス体制に移行したことで、M&Aでの拡大に適した水平的グループガバナンス体制の整備に注力し、個々の企業の自律的運営と経営効率化を進めております。今後も積極的なM&A展開とそれに適した体制整備によって、多角化型の事業ポートフォリオを拡大し、リスクに対するレジリエンス(耐性)とリスクに対応する力であるダイナミックケイパビリティ(自己変革能力)を向上させてまいります。
DX推進方針
M&Aによる業容拡大のため、「人に依存しないビジネスモデル」により経営効率化を進めます。
テーマは「社員は増えても手間は減らす!自動化・効率化による業務改善!」です。
DX推進戦略
・社内インフラ(基幹システム)
複数のシステムで個々に稼働していた社内インフラシステムを、この度「TeamSpirit」をグループ全体に導入することで、「労務管理」「人事給与」「プロジェクト管理」「財務会計」などサブシステム間のデータ連携が強化され、効率化やデータの一元管理を実現しました。
近年、事業拡大に伴い社員数が増加し、バックオフィス業務も増加しましたが、勤怠チェックの自動化や36チェックアラート、スマートフォンでの利用推進など、デジタル技術を活用することで、業務効率化と生産性向上が可能となり、 「人に依存しない労務管理」を実現することができました。
今後、さらにデータ連携を強化し、グループ全体の作業効率やデータ分析に活用することで、新たな価値の創出を目指してまいります。
・社内研修(バルデミー)
バルテスグループでは最大2か月間の入社時研修(テストエンジニア育成のための集合研修)を行っています。
この2か月の集合研修を「バルデミー」という新たな教育プラットフォーム上で実現します。
グループのサービス多面化と優秀なエンジニア確保のためには、社内研修の充実や効率化は不可欠です。
「バルデミー」は既存のeラーニングに比べ、演習機能や認定機能、管理者向けの機能などが充実しているため、「受講者」「管理者」「講師」といった研修に関わるすべての人の負荷を軽減するプラットフォームとなっています。
研修内容についても、過去にバルテスで実施した大量のテスト成果物やノウハウをデータとして活用している充実した内容になっています。
「バルデミー」により人手を掛けずに、効率的な学習が可能となります。
・業務のデジタル化(RPAの活用)
今まで人手で行ってきた様々な業務を、RPAを活用することで自動化による社員の負荷軽減を行います
営業管理や人材開発業務にて行っていた定型的な業務を順次RPAを活用し、作業時間の削減を進めていきます
DX推進体制
・組織体制
グループ全体の社内インフラを管理する情報システム部を中心に、教育や社内事務を行う様々な部署と連携して、DX戦略を推進してまいります。
・人材育成
DX戦略を推進していくためのデジタル人財の育成を行うため、社内研修制度「バルゼミ」をさらに拡大していきます。
技術研修からマネジメント研修、ビジネススキル研修など様々なスキルを向上させることにより、グループ全体のDX戦略を推進してまいります。
・産学連携
バルテス・ホールディングスでは2012年から、産学連携に取り組んでいます。
早くから自社におけるソフトウェアテスト業務を、属人的な能力に依拠せず効率化すること目指し、その支援技術の研究開発を追求しています。(大阪大学、京都工芸繊維大学)
現在は京都工芸繊維大学 情報工学・人間科学系 ソフトウェア工学研究室 水野 修教授とAIを用いたソフトウェアテスト・品質保証支援技術に関する研究』を共同研究テーマに掲げて新技術の研究開発に取り組んでいます。既に、テスト自動化における画像認識機能を、共同開発し、共同特許を申請するなど、精力的に自社におけるソフトウェアテスト業務のDX化を、新技術の研究開発を通して推進しています。
・DX推進の環境整備
当社では、DXの推進に向け、働き方の多様化に対応した環境整備を進めています。場所を問わず安心して業務ができるよう、セキュリティを強化し、社外や在宅勤務でも効率的に働ける仕組みを構築しています。
また、クラウド技術やAIツールを積極的に活用し、業務の自動化やデータ活用を推進することで、業務の効率化と意思決定の迅速化を図り、より柔軟で持続可能な業務環境を実現しています。
さらに、DX推進を支えるソリューションの導入や全社的なIT基盤の刷新を進めるため、最新のシステムやツールの導入を積極的に推進するとともに、継続的な人材投資にも注力しています。
直近では、「TeamSpirit」をグループ全体の基幹システムとして導入、またRPAツールではUiPath社StudioXを導入しました。
これらの取り組みを通じて、DX推進の基盤を強化し、組織全体の生産性向上と競争力強化を目指しています。
DX戦略の達成状況に関わる指標
当社ではDX戦略を推進していくために、以下のKPIを定め、進捗状況を管理していきます。
- ・間接部門作業工数の効率化
- ・デジタル人財育成(弊社「バルゼミ」)社内研修講座数・受講者数
経営者DX推進メッセージ
2004年4月の創業から、「私たちは品質にコミットし、安心・安全なICT社会の実現に貢献します」「私たちはICT社会に貢献する人材を育成します」「私たちは多くの価値を創り、お客様と共に歓びを分かち合います」という企業理念を掲げ、これまで、多くのお客様のソフトウェア品質の向上に貢献し、多くの仲間と出会い、様々なステークホルダーの方々に支えられ、成長して参りました。
これから、10年、20年と持続的な社会を実現していくには、社会全体におけるソフトウェア品質の向上は今まで以上に欠かすことが出来ないものになると確信しております。
私たちバルテスグループは、経営理念やビジョンをともにする仲間と手を取り合い、築き上げてきた技術・スキルをさらに研鑽することで、従来サービスのさらなる発展や新たなサービス提供を実現させ、これまで以上にお客様のソフトウェア品質の向上に貢献し、持続可能な社会の実現に尽くしていきたいと考えています。
今後のIT市場の成長伴い起こり得る社会環境の変化に対応すべく、AIなどの活用により常に自己変革をし続け、安心・安全なICT社会の実現に貢献します。
今後の私たちにぜひご期待ください。
バルテス・ホールディングス株式会社
代表取締役会長 兼 社長 田中 真史